知覚過敏の原因は「歯磨きのしすぎ」かも?正しい歯磨きの力と方法
こんにちは☀︎
ラシーヌデンタルクリニックです。
「冷たいものがしみる」「歯磨きのときにヒリッとする」
そんな不快な症状、知覚過敏に悩まされていませんか??
知覚過敏というと「歯のエナメル質が溶けているのでは?」と心配される方も多いですが
実は・・・その原因は日々の歯磨きのやりすぎにあるかもしれません。
当院が大切にしている「物事の原点にアプローチする」という考えに基づき、
今回は、知覚過敏を引き起こす意外な原因と、ご自身の歯を守るための「正しい歯磨きの力加減と方法」についてお話ししていこうと思います。
1. 知覚過敏の「原点」を知る:なぜ歯がしみるのか?
歯の構造は、表面を硬いエナメル質が覆い、その内側に象牙質があります。
象牙質には、歯の神経(歯髄)につながる無数の小さな穴(象牙細管)が通っています。
知覚過敏は、本来エナメル質や歯茎に守られている象牙質が露出し、外部の刺激が象牙細管を通って神経に伝わることで起こります。
象牙質が露出する主な原因はいくつかありますが、特に現代で増えているのが以下の2つです。
原因① 歯周病や間違ったケアによる「歯茎の下がり」
歯茎が下がると、歯の根元部分(セメント質)が露出し、その下の象牙質も露出しやすくなります。
原因② 意外な落とし穴!「力の入れすぎ」による歯の摩耗
これが今回のテーマです。
「丁寧に磨こう」と力を入れすぎると、硬いエナメル質だけでなく、歯と歯茎の境目にある柔らかいセメント質・象牙質を少しずつ削り取ってしまいます。
特に力を入れやすい**歯の根元(くびれの部分)**が削れると、知覚過敏が一気に悪化してしまいます。
2. チェック!あなたの歯磨きは「強すぎ」ませんか?
ご自身の歯磨きが「しすぎ」になっていないか、以下のポイントをチェックしてみましょう!
| チェック項目 | Yesが多い方は要注意 |
| 歯ブラシの毛先 | 1ヶ月もしないうちに、毛先が大きく開いてしまう。 |
| 磨いている音 | 「シャカシャカ」「ゴシゴシ」と大きな音が鳴っている。 |
| 力の目安 | 歯磨き中、手が疲れるほど力を入れている。 |
| 歯の根元 | 歯と歯茎の境目に、歯ブラシの摩擦による「くぼみ」がある。 |
【プロの目安】正しい歯磨きの力は「100〜200g」
歯科医師や歯科衛生士が推奨する理想の力加減は、100g〜200g程度です。
これは、歯ブラシの毛先が少し曲がる程度の力です。
ご自宅で試すなら、キッチンスケールに歯ブラシを押し当ててみて、どのくらいの力加減が200gなのかを体感してみるのがおすすめです☆
次回、歯を守るためのブラッシンごのお話しをしていきます。